Cellomics TipnanoESI Off-line Emitters
Cellomics Tipは、従来のNanospray Tipを改良し、
ナノフローでの微量試料の高感度質量分析を実現する
ナノエレクトロスプレーイオン化(nanoESI)用エミッターです。
LCを接続しない、オフライン分析での安定したイオン化を実現し、
感度、堅牢性の高い微量サンプル分析が可能であり、
タンパク質などの高分子から低分子までの様々な化合物の微量分析に最適です。
さらに、本チップは1細胞質量分析用としても開発(※)されており、
様々な細胞や細胞内成分をチップ内にサンプリングして質量分析するために、
チップの先端口径や形状が最適化されています。
分析対象とする細胞の種類や大きさに合わせて、
チップの先端口径を選択することができます。
(各チップサイズは下記の表をご参照下さい)
(※)特許第5317983号 日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国などで取得済み
2024.11現在
品番 | 先端口径(内径) | チップ長さ(±0.5) |
---|---|---|
CT-0P | 0.90〜1.04 µm | 25 mm |
CT-3 µm | 2.47〜3.99 µm | 28 mm |
CT-5 µm | 4.50〜5.99 µm | 28 mm |
CT-8 µm | 7.50〜8.99 µm | 28 mm |
CT-10 µm | 9.00〜10.99 µm | 28 mm |
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こちらから
HUMANIXは2024年8月で20周年を迎えました。
広島大学研究成果活用ベンチャーとして創業以来、
これまでご支援くださいました皆様に心より感謝申し上げます。
これまでの20年 『 人への 日本への 熱い思い 』 をテーマに
升島が開発した Cellomics Tip を普及させてまいりました。
今後とも、変わらぬご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
代表取締役 井上 友一
Masujima
Method
先見の明があり、情熱にあふれていた創業者 升島 努。
人間に個性があるように、細胞にも個性がある。
細胞内の分子を吸引し、中にある分子を解析することのできる製品を求め
開発に尽力。「世の中の役に立つ、人の為に科学した道具を提供する。」
という強い思いで、ビデオ・マス スペクトロスコープ(※)を完成させる。
その後、質量分析装置を開発。
それと同時に苦労の末に誕生させた Cellomics Tip は、
誰も出来なかった1細胞質量分析法の起点となった。
細胞を採取してそのまま分析できる Cellomics Tip を学内使用にとどまらず、
多方面への供給を目指して大量生産を試みたが、
製作装置の不安定な時期が続く。
試行錯誤の末、2023年装置をフルモデルチェンジ。
海外からも注文が寄せられるほどの定評を誇る Cellomics Tip となる。
HUMANIXは、『 Masujima Method 』の意志を引き継ぎ
更なる品質向上を目指し、日々取り組んでいる。
※ビデオ・マス スペクトロスコープ
故 升島氏が開発した細胞分析手法。
1ピコリットル(10のマイナス12乗)にも満たない細胞、
その動きをビデオで可視化すると同時に、細胞中に含まれる数千種類もの分子群を
網羅的に質量分析(※)し、分子の変化と種類を瞬時に特定する。
世界で初めて成功したこの手法をさらに発展させた、Live Single-cell MS(1生細胞質量分析法)は、ライフサイエンスや医療の加速に
大きく貢献するものと評価され、2008年度の日本分析化学会・学会賞を受賞した。
参考文献
Journal of Mass Spectrometry, 43, 1692-1700, 2008
Nature Protocols, 10, 1445-1456, 2015
※質量分析=試料中の化合物をイオン化し、質量を測定する方法。細胞中に存在する様々な分子を高感度で検出することができる。
HepG2細胞の細胞質、液胞、核をそれぞれナノスプレーチップ(現Cellomics Tip)に捕捉する様子。
※ビデオ・マス スペクトロスコープ
故 升島氏が開発した細胞分析手法。
1ピコリットル(10のマイナス12乗)にも満たない細胞、
その動きをビデオで可視化すると同時に、細胞中に含まれる数千種類もの分子群を
網羅的に質量分析(※)し、分子の変化と種類を瞬時に特定する。
世界で初めて成功したこの手法をさらに発展させた、Live Single-cell MS(1生細胞質量分析法)は、ライフサイエンスや医療の加速に
大きく貢献するものと評価され、2008年度の日本分析化学会・学会賞を受賞した。
参考文献
Journal of Mass Spectrometry, 43, 1692-1700, 2008
Nature Protocols, 10, 1445-1456, 2015
※質量分析=試料中の化合物をイオン化し、質量を測定する方法。細胞中に存在する様々な分子を高感度で検出することができる。
創業者
升島 努
ますじま つとむ | 1949~2017
島根県生まれ
1972年3月 | 広島大学理学部を卒業 |
1976年3月 | 広島大学大学院理学研究科博士課程前期を終了 |
1980年6月 | 広島大学医学部講師に就任 |
1984年10月 | 広島大学医学部助教授に就任 |
1986年6月〜 1987年8月 |
アメリカ合衆国州立ユタ大学化学科客員准教授併任 |
1989年7月 | 広島大学医学部教授に就任 |
2002年4月 | 広島大学大学院医歯薬学総合研究科教授に就任 |
2004年8月 | HUMANIX設立 |
2012年4月 | 広島大学大学院医歯薬保健学研究院教授に就任 |
2013年3月 | 広島大学を定年退職 |
2013年4月 | 広島大学名誉教授の称号を授与 |
2013年4月 | 国立研究開発法人理化学研究所生命システム研究センター 1細胞質量分析研究チームリーダー(専任)に就任 |
2014年 | 山崎貞一賞受賞 |
2017年3月3日 | 悪性リンパ腫で急逝(享年68歳) |
2005年6月 | 中国地域産学官コラボレーション会議より 地域連携基盤整備功労賞 |
2008年9月 | 日本分析化学会より 学会賞 |
2014年 | 一般財団法人材料科学技術振興財団より山崎貞一賞 |
2015年 | 日本質量分析学会より 技術賞 |
2011年7月20日 | 医療情報誌 Schneller No.79 未来の臨床検査〜質量分析から見た近未来〜 |
2012年4月25日 | 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人広島大学『10分以内にヒトの細胞1個の薬物分子を追跡』 |
2017年8月 | ● 1 DECEMBER 2016 VOL.540 NATURE 1557・2017 vol.65, No.4 JOURNAL of the MASS SPECTROMETRY SOCIETY of JAPAN 追悼号 : 升島努教授の思い出 https://www.bunken.org/mssj/search/abst/201704/ms650141.html https://www.bunken.org/mssj/search/pdf/201704/ms650141.pdf |
創業者 升島を偲ぶ
研究室文集などをご覧いただけます
About Us
社名 | 株式会社 HUMANIX |
所在地 | 732-0063 広島県広島市東区牛田東二丁目8-43-201 |
業務内容 | 装置及びチップの開発、製造販売 |
お問い合わせ先 | TEL 082-554-1715 FAX 082-554-1704 |
e-mail office@humanix.jp | |
代表取締役 | 井上 友一 |
設立 | 2004年8月26日 |
資本金 | 775万円 |
主たる特許 | アメリカ US9,502,227B2 |
スイス 2216396 | |
中国 ZL200880123727.1 | |
日本 5317983 | |
日本 6554681 | |
日本 6598253 |
企業経歴
広島大学研究成果活用のベンチャー企業として、2004年8月26日設立。
広島大学霞総合研究棟 フロンティアラボ209号室において
バイオ分析機器の開発と製造販売を行う。
創業者(前代表取締役)の故 升島 努 広島大学名誉教授
(元 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 創生医科学専攻
解析分子医療・デバイス学講座教授)が中心となって行った
研究成果を基盤として、質量分析器、ビデオマイクロスコープ、
そしてこれらを結合した世界初のビデオマススコープ(造語)などの
バイオ分析機器を開発・製造・販売し、
日本のライフサイエンスの加速に貢献した。
升島没後も主製品のセロミクスチップは、供給を続けている。
2020年4月1日、広島市東区に会社を移転。
横河電機株式会社から細胞内サンプリングシステムである
Single Cellome™ System(シングル・セローム・システム)SS2000が
2022年2月発売。この製品は創業者 升島 努が発案した技術が使用されている。